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2007 F1 スペインGP [F1]

2007年 F1第4戦 スペインGP

久々の荒れたレースである。
いや、正確には荒れたと言うよりも、荒らされていたと言うべきであろうか。
全体的になんともしまりのない感じだった。

特に戦略~ピットクルーのあたり、ドライバー以外の部分。

復活したタイヤ交換。昨年1年のブランクは大きかったのか、ピットクルーの混乱が目立つ。
ヒヤッとしたのがF.マッサの1回目のピットイン。発車直後、給油口周りから炎が!
あわや大惨事かと言うところ、何とか火は消え、無事にコースへと戻っていった。近年のF1では珍しい光景か。

まぁそんな暗い部分は置いといて…

とりあえず、やはり徐々に決まってきた今年のドライバーズタイトル。
ここまできたらフェラーリとマクラーレンの誰かであることは間違いない。5年前の両チーム全盛期を見ているようだが、K.ライコネンがフェラーリにいる辺りに面白さを感じる。

ちなみに確認であるが、僕が応援しているのは

R.バリチェロ

である。フェラーリでもホンダでもバリチェロを応援してます。
しかし今回は10位。ピットストップの直後、J.バトンと何故か接触したのは(順位に関係せずとも)痛い。

 

優勝はフェラーリ2年目、F.マッサ。

すごい。マッサがすごいのかフェラーリのマシンがすごいのかはともかく、完全にドライバーズタイトルを狙えるポジションにまで成長した姿が、たくましい。
ザウバーの頃の低迷ぶりは、明らかにマシンがいけてなかったのが原因であることは言うまでもないが、それを考慮してもすばらしい走り。

そして噂のハミルトン。
抜群の安定感。まるでM.シューマッハの再来のようである。
今年のタイトルを楽しくしてくれること間違いなし。誰もが認めるホープですね。

さて、ついに参戦2年目で初ポイントを取ったS.アグリチーム。

そしてその立役者 佐藤琢磨

去年、バトンが初優勝したときのような感動がありました。
2003年のアメリカGPのときもそうでしたが、荒れたレースの時にこそ求められるマシンの信頼性。
この恩恵を受けた佐藤琢磨はやってくれます。BARのときも、マシンの調子が悪くて何度もリタイヤしている彼だからこそ、やれるときにやらなくては、という意思も強いのでしょう。

次戦モナコGPも楽しみで仕方ありません。
では。


日本GP [F1]

2006年F1 第17戦 日本GP in 鈴鹿サーキット

一年で最もF1が僕たちに近づく日、鈴鹿の空は快晴で出迎えてくれました。

ほぼ完璧と思われた予選。ルノーを止めるべく立ちはだかったトヨタ。全ては頂点への布石かと思われた。

しかし表彰台にその姿はない

M.シューマッハ

火を噴いたエンジンを載せ止まったフェラーリに想いを馳せ、チームメイトに笑顔で応えるその勇姿。

赤い皇帝は皆に愛される皇帝であった

25% 、そんなところか
いや、どんなに良くてもそんなにはないだろう。

2週間後、そのときはやってくる

日常を逸したそのスピードの戦いはそこで一人がいなくなる
次はないその戦いに、限りないドラマが待っているに違いないだろう

頼む、勝ってくれ

すべての運命はブラジルの地で。


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上海GP [F1]

2006年F1第16戦 上海GP in 上海インターナショナル・サーキット

予選からの大混乱を招いたウエットコンディションが残る中でのスタート、全車ウエットタイヤを履いての走行を開始した。

残り3戦となった皇帝M.シューマッハは予選6番手から順調な追い上げを見せ、徐々にそのポジションを上げてゆく。一方予選トップタイム、PPのF.アロンソはなんとも微妙な走り。序盤のリードが中盤になってあっという間にゼロになってしまった。G.フィジケラとM.シューマッハに抜かれ、その後ペースを取り戻すも時すでに遅し。

M.シューマッハ優勝、アロンソは2着

すごい点は2つ。
M.シューマッハとアロンソが共にドライバーズポイント116ptで同点であるということと、M.シューマッハの潔さ。

M.シューマッハは引退を発表したことによって、気持ちに迷いがなく、のびのびとドライブできるので、ここ一番の勝負に強い。

という意識で見てみるとそう見えるのだから、これがまた面白い。
実際、優勝後の振る舞いなんかを見てみるとどうも、のびのびとした感じが出ている。レース後の会見では、横に深刻な表情のアロンソがいるにもかかわらず、驚くほど元気な笑顔だった。

やってくれるに違いない

そう確信した。一戦一戦チェッカーが振られるたび、M.シューマッハとの別れを惜しみ、過去を思い出し、どうにもなつかしくなってくるこの感じ。SA、HONDAと共に、鈴鹿での大爆走を期待したい。


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イタリアGP [F1]

伝説は伝説であり続けることだろう。

2006 F1第15戦 イタリアGP in モンツァサーキット

ミハエルシューマッハ最後のイタリアGPである。しかしそこにあったのはいつものレース、いつものフェラーリ、いつものM.シューマッハ。

いつもの強いM.シューマッハ

であった。
このレースはとてもここでは書ききれないほどに、あまりにたくさんのドラマがあった。PPはK.ライコネン、表彰台の中央はM.シューマッハ。そしてその一段低い隣にはライコネン。これは偶然かもしれない。しかし、M.シューマッハはこうなることを知っていたのかも知れない。ライコネンも。

そしてみなの喜びの中、ジャントッドは一人泣いていた。全てを知った上で、本当に心から喜んでいたのだろう。非常に感動的だった。

2006年初頭、248F1をドライブしたM.シューマッハの感想はこうだった。

「このマシンなら再びワールドチャンピョンを狙える」

そしてそれは今、現実のものになろうとしている。残り3戦、誰もが認める

皇帝

は有終の美を飾るべく、自らの手で青いマシンの前に立つ。


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トルコGP [F1]

2006年 F1第14戦 トルコGP

決勝は照りつける太陽の下、気温35℃にまで上昇し、ドライバーにとっては非常に辛い状況の中でスタートとなった。

フロントローを独占したフェラーリのF.マッサとM.シューマッハ。そして2列目を固めるルノー。今年は”青と赤”なんてフジテレビも盛り上げるほどの熱気ぶり。

決勝はスタート直後の1コーナーで恒例の多重クラッシュ。
毎度のことのように思えるが、このスタート直後の事故はもう少し何とかならないのだろうか?あれさえなければ、もっと実力のあるドライバーも腕の見せ所が増えるってもんだろうと思う。

ところで今回の事故は、FIAからは一応何事もなかったが、M.シューマッハのF.アロンソに対する極端な幅寄せが原因ではないかと思った。
もちろんM.シューマッハもアロンソも必死であり、お互いギリギリのところで攻防を繰り広げているわけだけど…。

 


そしてその被害を最初に被ったG.フィジケラ。まぁあれだけの急な1コーナーは事故が起きて仕方ないかも知れないが、今回のは特に残念な気がした。

さて、レースのほうは無事に1コーナーで1,2位を守りきったフェラーリの2台が順調に飛ばす。追うアロンソ、危うし。

しかし、あの事故の場所で再びの事故が。
トロロッソのV.リウッツィが1コーナー出口でスピンし、危険な場所でマシンを止めてしまったため、セーフティーカーが導入される。

各チーム給油のタイミングも迫っていたため、次々とピットイン。
フェラーリはここで奇策をとる。2台同時にピットインさせ、作業を済ませてしまおうとしたのだ。
これはもちろんレースの状況を見ての上だっただろうが、不運があった。
先頭を走っていたのはマッサ。つまりM.シューマッハは2台目であったため、同じタイミングでピットインしていたアロンソに、あと少しのタイミングで順位を逆転されてしまった。

この後はアロンソを抜きにかかるM.シューマッハとの壮絶なバトルが続いたのである。そればかりか、後方でも各所で激しいバトルが展開。見ている方は非常に楽しめるものがあった。

ところがそのせいで、先頭を順調に走っていたマッサは、全く映像に写らない。なんて可哀想なんだ…快挙なのに。

また、この頃から、最初の事故に巻き込まれて、ピットで修理していた佐藤琢磨がコースに戻る。もちろん順位が上がるわけではないが、今回からブラッシュアップされたSA06のデータを集めるためだ。ちなみに山本左近は単独スピンでリタイアとなってしまった。なんとなく彼は自信過剰な気がしないでもないが大丈夫だろうか?鈴鹿では是非2台完走を目指して欲しい。

マッサの後ろで繰り広げられる攻防もむなしく、M.シューマッハは3位に終わる。一方、F15年目で初優勝を決めた”フェラーリの”マッサ。最近の活躍もあって、すかっりチームからも認められたことだろう。
表彰式になり、表彰台を見上げるジャントッドの顔が映った。

非常に複雑な表情に見えたのは気のせいだろうか?

マッサの初優勝と、M.シューマッハのポイント差拡大。まさに飴とムチである。
マスダンパーの使用禁止が決まり、いらだちを隠せないルノーと追うフェラーリ。残り4戦も目が離せないだろう。


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アメリカGP [F1]

F1 2006 第10戦アメリカGP inインディアナポリス

 ついにやってきました。去年のあの忌まわしきレースを思い出さずにはいられない聖地。いわくつきの優勝を手にしたM.シューマッハもやらねばならないことがあります。

 注目のオープニングラップ。もちろん全台走行していたのですが、よもやの大事故が。特にN.ハイドフェルドはマシンが大回転しながら宙を舞う大クラッシュ。幸い無事でしたが、メルセデスの2台、アグリのF.モンタニーを含む7台が巻添えとなり、ノーラップでリタイア。
 さらに翌週には事故の影響を受けていたJ.バトンもリタイア。続く周回でT.モンテイロと佐藤琢磨が接触し、両者リタイア。

 レース序盤で約半数がリタイアとなるサバイバルレースに。

一昨年を思い出さずにはいられないですが、幸い今回のレースでは最終コーナーでの事故・リタイアが出ませんでした。やはりV8となったことが効いているのでしょうか。ミシュランも今回は相当固めのコンパウンドを使用しているようです。これはF.アロンソのタイムからも明らかで、走行中の細かいステアリングの修正を頻発。

逆にこの恩恵を受けたのがM.シューマッハとF.マッサのチームフェラーリ。

 M.シューマッハは第一コーナーをマッサに奪われたものの、フェラーリの巧みな作戦により、2回目の給油後はトップに。そのままクルージングに近い状態でポールトゥウイン。アロンソは大不調の5位に終わった。

 M.シューマッハは今期3回目の優勝。アロンソとの得点差を19点に縮めたわけだが、やはりオーストラリアGPでのリタイアが悔まれます。
そしてやはり今年の注目はザウバーのJ.ビルヌーブ。ここ数戦はリタイアが目立ちますが、毎戦ポイント圏内に食い込んでくる明らかなパフォーマンスのアップは後半戦に期待です。

画像 : F1-Live.com


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ヨーロッパGP [F1]

F1 2006 第5戦ヨーロッパGP in ニュルブルックリンク

 前日の予選はルノーの奇襲とも取れる作戦が功を奏し、F.アロンソがトップタイムをマークした。チームメイトのG.フィジケラはアタック中にアウトラップのJ.ビルヌーブのペースに付き合わされてしまい、第2スティントで落ちてしまう。これにフィジケラが怒りの抗議。ビルヌーブのガレージに怒鳴り込むシーンも見られた。結局抗議が受け入れられてビルヌーブのタイムは上位3タイム抹消のペナルティに。しかし元々フィジケラ自身タイムは良かったとは言えないのだが…。

 アロンソ・M.シューマッハ・F.マッサ・J.バトン・K.ライコネン…という順で決勝スタート。しかしV.リウッツィとD.クルサードが接触しリタイア。早くもSC導入となり、この後のリスタートの混乱に乗じてライコネンがバトンをパスする。

 レースを引っ張るアロンソとM.シューマッハ、1秒程度の差のまま17周ほど走行、先にアロンソがピットイン。さすがにマッサは若干の遅れを取り3番手を走行していた。この間にM.シューマッハはプッシュしたと思われたが、及ばず、翌周のM.シューマッハのピットイン後の順位は入れ替わらなかった。

両者の激しいバトルは延々続く。

 36周目、またしてもアロンソが先にピットイン。ここぞとばかりにM.シューマッハは猛アタック。画面から見て取れるほどのアタックをし、ファステストラップを連発する。その結果は翌々周、M.シューマッハのピットイン後の結果としてはっきりと見て取れた。

 M.シューマッハ、先頭にたつ!

 まるで3年前までのM.シューマッハを見ているようでした。予選の結果が1位でも2位でも10位でも、粛々と攻め続け、的確なピット戦略で最後には先頭に立つ。強いフェラーリを見たのはほんとに何年ぶりでしょうか。ただひとつ違うのはM.シューマッハのカーナンバーは1ではないということ。でもそこにいたのは強いM.シューマッハでした。

 残り20周。戦闘力を温存する作戦に切り替えたアロンソを尻目にぐんぐんとその差を開き、チェッカー。表彰台ではサンマリノに続き、大はしゃぎのM.シューマッハが見られました。

 先週から続いた大接戦。レースの見どころは間違いなくこの2人であったが、他にもレース中のバトルは絶えないのは当たり前。
 今回特に激しかったのはフィジケラとビルヌーブの因縁とも言える戦い。おそらくマシンの戦闘力ではフィジケラが勝っていたはずだが、なかなかビルヌーブを抜けずに20周以上バトルしていた。これはフィジケラのパフォーマンスが悪かったのではない。ビルヌーブのそれが確実に上がっているということ、ではなかろうか。
 思えば昨年の後半、ザウバーにいるときからビルヌーブの戦闘力は確実に上昇傾向だったと思う。それが今シーズンのBMWの戦闘力と相まって、往年の世界チャンピョンの走りを復活へと導いているのではないか。本人のコメントも前向きである。

 しかしコメントの前向きさで言えばやはりM.シューマッハもかなり変わった。去年はシーズン一貫して「頑張る」や「走るだけ」といった調子であったが、今シーズンは「勝つことを確信してるよ」や「みんな最高だよ」といった、3年前のようなコメントに戻ってきている。
 どうだろう、彼のコメントをフェラーリの状態を写す鏡と思ってみては?おそらくそんなに大差はないはずだし、実際、結果→コメントではなく、コメント→結果というようにいい状態だと言っているときは比較的それに伴った結果が付いてきている。

 もう第5戦が終わり、今年の流れも見えはじめてきたところ。今年はフェラーリの開発力、ブリジストンの開発力、それにM.シューマッハのポジティブな精神と緻密なドライビングテクニックが相まって、優勝しそうな気配が漂ってきた。ただし、コンストラクター優勝も狙いたいフェラーリにとって、マッサの働きは重要すぎるほどであることは否めない。今後、毎戦、今回のようなアクティブな走りを期待したい。

画像:F1 Live.com


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サンマリノGP [F1]

F1 2006 第4戦サンマリノGP in イモラサーキット

2006年のグランプリもヨーロッパラウンドに突入。第4戦サンマリノからそれは始まる。そしてそこはフェラーリの聖地でもある。

熱い

ティフォシ一色、つまりスタンドはほとんどが真っ赤である。去年はアロンソに持っていかれたこのGP。今年こそはという、ある種異様なまでの盛り上がりように見えた。

 土曜日の予選は歴史を顧みずにはいられない。
皇帝M.シューマッハはセナがなくなったサーキットでセナの記録を塗り替える66回目のポールポジションを獲得。
2番手にはJ.バトンがつけた。

 アロンソ5番手のまま、決勝がスタート。井出とC.アルバースが接触するクラッシュでセーフティーカーが入るが、1週後にリスタート。M.シューマッハは順調に飛ばす。予選の燃料が少ないとは言え、驚異的とも言えるアタック。画面を見ても気迫が伝わってくるほど。

 その頃、チームメイトのF.マッサがF.アロンソを抑えている。今回は非常にいい仕事をしている。前回一瞬で抜き去られてしまったので残念だったが、地元ということもあってかフェラーリのマシンは粘りを見せた。
先にマッサがピットイン。アロンソは攻め始める。

 20週目、M.シューマッハがピットイン。しかしこの辺りからタイムに若干の遅れが見られる。若干の差が対アロンソには痛い。
トップ争いにいたはずのバトンだったが、ピットクルーのミスで大惨事一歩前というほどのトラブル。大きなタイムロスで順位大幅ダウンを余儀なくされた。

この時点でM.シューマッハとアロンソのバトルが白熱してくる。

M.シューマッハは以前遅めのペースなので、ピタリと後ろにつけるが抜けないアロンソは先にピットイン。しかし翌週すかさずM.シューマッハもピットインし、両者ニュータイヤでバトルは振り出しに。

チェッカーまで両者の攻防は続いた。
一向に変わらぬ両者の距離。時間にして0.3秒ほど。そんな中、M.シューマッハを追うアロンソが残り3週と言うところでブレーキングミスを犯した。

この瞬間に空気が変わった

どんなに過酷でも決してつき崩れることのない大きな赤い皇帝の姿が見えた。フェラーリの聖地でM.シューマッハはポールトゥウインという完璧な勝利だった。

これほどまでに熾烈を極めたレースは最近ではそうない。気持ちが熱くなったレースもまたなかっただろう。

おめでとうM.シューマッハ!

素直にそう言えるレースであり、また、とても楽しいGPだっただろう。

F1 Live.com より


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オーストラリアGP [F1]

スッキリしない天気の中始まったF1 2006第3戦

オーストラリアGP

皇帝が雨天の為アタック中止となるなど、大混乱の予選を制したのはオールHONDAのJ.バトン。後ろにルノーの2台が続いた。

フォーメーションラップでモントーヤがスピンしたことにより、もう一周フォーメーションラップを行った後スタート。バトンはチャンピォンの攻撃をかわした。が、その後方では早くも最初の大波乱が。

J.トゥルーリが接触で順位後退、F.マッサとN.ロズベルクが接触しどちらもクラッシュ。ここで本日第一回目のセーフティーカーが入る。

しかしこのSCがバトンにとっては不幸の女神となった。

SCが抜けた直後のホームストレート、後ろで狙っていたアロンソが一気に抜き去る。バトン2位に、しかし何とか次のライコネンは抑えきった。

その直後である。C.クリエンがスピン→クラッシュし、再びSCが。このSCが抜けた直後にバトンはライコネンに抜かれる。

各車給油を終え、レースが流れはじめたと思いきや再びのクラッシュが。最終コーナーでM.シューマッハが大クラッシュ。コース上にはクレーントラックが入り、もちろんSCもコース上に。ペースが上がり始めてきたM.シューマッハだっただけになんとももったいない。

ここまでくると何度でも良くなってくる。
37週目、トロロッソのリゥッツィがクラッシュ。もちろん4度目である。

戦士は既に半数近くなっていた。

この時点でアロンソは大きくリード、ライコネンも追うが2位安全圏を走行していた。最後の最後まで目が離せなかった5位争いのG.フィジケラとバトンだったが、5位をなんとか死守していたバトンの車から最終コーナー手前でエンジントラブルによる大量の白煙が。

残り数百メートル。

これなら何とか走りきれると誰もが思っていたが、だんだんと煙は黒く。ホームストレートでは火をふいていた。驚くフィジケラはバトンをかわしゴール。バトンはゴール百メートル手前ほどでレースを終了してしまった。悔しい。しかし一応10位完走扱いとなった。

アグリチームは初の2台完走、琢磨は12位・井出は13位でレースを終えた。

今年初のSC、しかも最近では4回も入ったのは記憶にない。それほどの大波乱の中見事走りきったドライバーは運・実力共にすごい。ポールポジションを生かしきれなかったバトンは、この悔しさをバネに、次戦ニューエンジンでサンマリノを制して欲しい。


マレーシアGP [F1]

 初の開幕2連戦となった今年。
初戦はF.アロンソが優勝し、ワールドチャンピォンの貫禄を見せた。M.シューマッハも接戦を演じた末、2位と好スタート。3位にはK.ライコネンがつけた。

2戦目であるマレーシアGP in セバンサーキット。

 予選では渾身のアタックの末、G.フィジケラがポールに。
ただ、新エンジンはバーレーンで酷使されていた各チームの中には続々とエンジン交換の必要性が発生。フェラーリもその犠牲となった。フィジケラはバーレーンで途中リタイアしている為、今回は新エンジンを使用している。これが良かったのだろう。

と言うことで、フィジケラを先頭に決勝がスタート。
J.バトンは2位につけ、優勝を狙う。その後ろにはなんと7位スタートのアロンソが、恐るべし。

スタート間もないうちにアクシデントが。

なんとライコネンがスピン、フェンスに激突しリアを大破してしまいリタイアとなる。バーレーンの予選を思い出す嫌なアクシデントだ。

 今回は序盤にアクシデント・リタイアが続出。

特にウィリアムズ勢。7週目にN.ロズベルクが、16週目にM.ウェバーがどちらもエンジントラブルの為にリタイアとなってしまう。
その後もN.ハイドフェルドがエンジントラブルでリタイア。

 V8エンジンとなった今期、マシンスピードは予想されていたよりも落ちていない。しかし、エンジンの耐久性という点では上位・下位チーム関係なく落ちている。フィジケラはバーレーンの途中でリタイアとなったことから今回はトラブルがなかった。アロンソは次戦ニューエンジンなので問題ないと思われるので、ここはフィジケラに注目したい。

また、今回注目されたのはスーパーアグリのパフォーマンス。
トロロッソのリウッツィと佐藤琢磨が激しいバトル。抜きつ抜かれつの接戦で、最終的には抜かれてしまったものの、すばらしい走りをした琢磨には感動であった。
ピットワークも前回から大幅に良くなり、目立ったミスも見られず、順調さを見せた。これで琢磨は2戦連続完走となり、今年からの新チームを引っ張っていく原動力となっているのは間違いない。

2位を走行していたバトンだが、最後のピットストップでアロンソが前に。ルノーはそのまま1-2でフィニッシュとなった。

今回奮わなかったのがR.バリチェロ。途中ピットレーン速度の違反で10秒ストップとなるなど、下位に沈む。Hondaは今のところエンジントラブルもなく、順調な仕上がりを見せていただけに残念だ。

逆に今回良かったのがBMWのJ.ビルヌーブ。トヨタのJ.トゥルーリを鮮やかに抜き去るなど、キラリと光る点が見られた。
同じく良かったのが、M.シューマッハ。結果こそ6位であったものの、ビルヌーブを1コーナーのブレーキタイミングで抜き去るなど、戦闘意欲が見えた。
元チャンピォンが調子を取り戻してきているのだろうか。

次戦はオーストラリアGP。
各チームのエンジンやセッティングもこなれてくる頃なので、実力のあるチームがいよいよ見えてくるだろう。


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